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斜視・弱視について   【 弱視編 】

「斜視」と「弱視」という言葉を聞いたことはありますか?
斜視は比較的多くの方がご存知かもしれませんが、弱視は少し聞き慣れない言葉かもしれません。
今回は2回に分けて、斜視と弱視についてお話しさせていただこうと思います。
 
 
1、弱視とは???
弱視とはメガネを掛けても良好な視力が出ない状態です。
 良好な視力とはどんな状態でしょうか。
裸眼で1.2あればもちろんですが、メガネをかけて見えるのであれば問題はありません。
例えばメガネを掛けない状態、つまり裸眼では視力が0.1しかなく遠くにあるテレビがボヤけて見えるけれど、適切なメガネを掛ければ視力は1.2になり遠くのテレビもはっきりと見ることが出来る。これが良好な視力が出るということです。
 
これに対して特に病気がないのにメガネをかけても視力が十分に出ない状態になることを弱視と言います。
視力の発達する時期に近視や遠視、斜視などがあると、両眼でものをしっかり見ることが出来ないので視力の発達が抑制され、視力が十分に出ない状態になってしまうのです。
 
小児の場合、ボヤけて見えている自覚が無いことも多いですし、片眼のみ視力が不良な,いわゆるガチャ眼の場合、良好な方の眼でのみ物を見ているため斜視や弱視になってしまう恐れもあります。
視力が不良の目では視界がボヤけて見えるので、脳がボヤけた情報を消去し視力の良好な目の情報のみを採用してしまいます。
そうすると視力不良の目は物を見るという機能が働いていないため視線がずれる斜視になったり、ボヤけた視界のために視力が成長せずに弱視になったりしてしまいます。
 
2、立体感●遠近感
弱視になると片眼しか使っていないので眼精疲労を訴えたり、立体感・遠近感を得にくくなってしまうこともあります。
 
片眼の視力が不良だとなぜ立体感・遠近感を得にくくなってしまうのでしょうか?
両目でものを見たとき、2つの目で見える範囲の大部分は重なっていますが若干のズレも生じています。このズレを脳で一つにまとめる事で奥行きがうまれ、物への遠近感や立体感を感じることが出来るので、片眼からしか情報が得られないと平面的になってしまうのです。
 
その結果、特徴として片眼をつぶって物を見る、3D映像を見ても飛び出して見えない、物によくぶつかる、ボール遊びが苦手などが例として挙げられます。
 
3、弱視の治療
弱視は早期発見・早期治療がとても重要です。なぜなら6歳までが視力の成長期だからです。
 
視力は6歳頃までには完成するといわれています。
視力は生後3ヶ月で0.05、6ヶ月で0.1、1歳で0.2〜0.3、2歳で0.6、3歳で1.0に到達するといわれています。
1.0に到達しなかったお子さんでも6歳くらいまでには徐々に上がっていくことが多いのですが、それを過ぎるとどんな訓練をしてもそれ以上に視力が上がることが難しくなります。
大人になってからいくら身長を高くしようと努力してもなかなか高くなることがないのと一緒です。
そのため、幼少期にしっかりとした視力を確保することがとても重要です。
 
ここを過ぎてしまうと弱視の治療は効かない場合がほとんどなので、なるべく早く治療を始める必要があります。大人になるにつれて治るというものでは無いのです。
治療としては、適切なメガネを掛けたり特殊な訓練を行なったりします。
 
弱視の発見のため、お家での物を見る様子を注視してあげてください。
また早期発見に3歳児健診はとても大切ですので、必ず受診されるようにしてくださいね。
 
◆まとめ◆
・弱視とはメガネを掛けても良好な視力が出ない状態のこと
・治療開始は早ければ早いほど視力が回復しやすい
・6歳を過ぎてからでは治療効果が薄い
・視力は両目で物をしっかり見る事で成長する
・大人になるにつれて自然に治るものではない
・弱視になると斜視になることもある
 
いかがでしたでしょうか?
弱視はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、子供の目の成長において気をつけたい項目ですよね。
弱視のまま大人になると、職業制限や車の免許なども苦労するかもしれません。
 
・頻繁に片目を瞑って物を見ている
・毎回決まった方向に顔を向けて横目で見ている
・目を細めて見る
 
この辺りが特徴的な行動になるので、もしお子さんの普段の様子に心当たりがあるようでしたら一度眼科を受診することをおすすめします。
その際にはお手数ですがお電話でのご予約をお願い致します。
 
次回の内容は、今回も何度も出てきた「斜視」について少しお話しさせていただきますのでぜひお付き合いください。
 
 
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