急性結膜炎の話
朝起きたら眼が赤い、眼ヤニが出る。
皆さんも一度はかかったことがあるのではありませんか?
これは急性結膜炎と言って結膜(白目)に炎症を起こす病気です。
原因として、ウィルス性、細菌性、花粉症などのアレルギー性があります。
この中で特にウィルス性のものは伝染性が強く、短期間に集団発生することがあるので注意が必要です。
患者さんの眼からの分泌物である涙や眼ヤニから伝染します。
症状としては涙や眼ヤニの他に、結膜の出血やまぶたの腫れ、風邪症状や発熱することもあります。
ウィルス性の結膜炎には実は有効な点眼薬はありません。
ウィルスに対する抵抗力をつけるため、休養をとって体力を落とさないことが必要です。
補助的に他の感染を起こさないため、抗菌点眼薬を使用したり、炎症をおさえるためにステロイド点眼薬などを使うことがあります。
医師が良いと言うまで点眼など治療を続ける、指示によっては学校を休む、プールには入らないなどの注意が必要です。
コロナウィルスと同様に感染予防が必要です。
① 手を石鹸で【流水】でよく洗う。
② 患者さんのタオル、洗面道具などは別のものを使う。
③ 特に患者さんは眼を触らない。
コロナウィルスと違うところは『アルコール消毒は効果がありません』
きちんとした手洗いが重要です。
結膜炎かも?と思ったら是非早めに受診してください。