的場眼科クリニック

今回は老眼についてお話しさせて頂きます。

眼の中には水晶体というレンズの役割を担う器官があります。
これが厚くなったり、薄くなったりして、ピント調整をしています。

ところが、加齢によって水晶体の弾性が低下し硬くなると動きが悪くなり、近い所を見ることが困難になる現象の事を老眼といいます。
多少個人差がありますが、だいたい45才位でスマートフォンなどが見にくくなり自覚される方が多いようです。

よく近視の人は老眼になりにくいといわれますが、近視の人も老眼になります。
近視の人は遠用眼鏡を外した状態だと、比較的近くのものは良く見えるので老眼に気づかないだけなのです。


老眼は60歳過ぎ頃まで進みます。

度が進むほど近いところと遠いところを見るときの差が大きくなるため、老眼鏡を初めてかけたときに慣れるのが難しくなります。

40代で老眼になったと認めるのはちょっと勇気がいることですが、目の疲れや見にくさを感じ始めたら、老眼の度が進まないうちに老眼鏡を早めに使い始める方がいいのです。

老眼を疑ったら、まず眼科の診察をおすすめします。
またこの頃には白内障や緑内障、黄斑変性、糖尿病性網膜症などが発症しはじめる時期でもあります。
これらの病気がないかを調べた上で、老眼の進み具合を診てもらいながら、生活環境にあった老眼鏡の処方をうける事をおすすめします。

葛飾区では10月から11月に45才健診という無料健診がありますので、これを利用するのもいいでしょう。
当院でも予約でのお試し装用も出来ますので、どうぞご相談ください。