黄斑の病気
黄斑という言葉を聞いたことがありますか?
黄斑とはものを見る「網膜」の真ん中の部分の名前です。直径わずか2mmほどの小さなところですが、視力のほとんど全てをここで見ています。黄斑を外れると視力は0.05くらいしか見えません。とても大事な部分です。
黄斑に病気が起こると、まず物がゆがんで見えるようになります。
アムスラーチャートというマス目で片目ずつ見てください。
全ての線がまっすぐに見えますか? もしゆがみを感じたら検査をお勧めします。チャート以外でも直線なら、カレンダーでも障子の棧でもお風呂のタイルでもかまいません。
※ 「網膜疾患サポートサイト・ずっと見える情報局」 アムスラーチャートによるチェック
黄斑前膜(上膜)
黄斑の前に繊維質の膜がはる病気です。50歳以上の5%くらいにみられます。軽いものは経過を見るだけで大丈夫ですが、ゆがみが強くなったり網膜との癒着によって網膜剥離を起こす場合には手術が必要です。
黄斑変性症
黄斑に沈着物が溜まったり、新生血管ができて出血やむくみを起こる病気です。50歳以上の3%くらいにみられます。重篤な視力障害を起こしやすく早期発見が大切です。レーザー治療、抗VEGF療法(眼球に薬を注入)手術などを行います。
眼底出血によるむくみ
糖尿病や血管の詰まり(網膜中心静脈閉塞症)によって黄斑にむくみが起こることがあります。抗VGEF療法、手術などを行います。