ソフトコンタクトレンズの話①
今、コンタクトレンズユーザーの中の8割以上を占めるソフトコンタクトレンズ(以下SCL)。
SCLはその特性でいくつかの分類することが出来ます。
分類方法は、素材、 使用する日数、 用途(機能)、含水率、 酸素透過率
などがあります。
今回は素材についてお話したいと思います。
今SCLの素材は大きく分けて2種類あります。
従来のSCLは主にHEMA(ヘマ:ヒドロキシエチルメタクリレート)という素材で作られています。
HEMAは水分を含むと柔らかくなる特性を持つため、快適な装用感を得ることが出来ます。
また、HEMA素材は含まれる水分を介して角膜に酸素を送ります。
メニコンのマジック、ジョンソンエンドジョンソンのアキュビュー、シードのピュア、 などがあります。
もう一つの素材がシリコーンハイドロゲルという素材です。
酸素透過性に優れたシリコーンと親水性高分子の2つの素材を融合させることによって、素材そのものが酸素を通すため、SCL装用時に大切な酸素透過率が極めて高くなります。
また、素材に含む水分を抑えることができ、蒸発する水分そのものが少ないため、長時間つけていても乾燥を感じにくいというメリットもあります。
アルコンのトータルワン、メニコンのプレミオ、クーパービジョンのバイオフィニティ、ボシュロムのアクアロックス、ジョンソンエンドジョンソンのオアシス、などがこちらの素材になります。
コンタクトレンズは装用感も含めレンズ選びが大変重要となります。
快適な毎日のためにコンタクトレンズ処方の際には眼科受診を強くおすすめします。